「花燃ゆ」5月17日放送 晋作の短銃

今回の関心事は、晋作が上海で求めたピストル
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ドラマでは、短銃は1丁しかないようだが、晋作は文久2年(1862)に上海で2丁の短銃を購入している。
晋作の上海日誌『遊清五録』によると、
6月8日の条に「午後到蘭館、求短銃及地図」
6月16日の条に「与中牟田外行至米利堅人店、求七穴銃」
とある。
6月8日にオランダ商館から短銃を求め、
また16日には、気の合った佐賀藩士中牟田倉之助と共に外出してアメリカ人の店で弾倉が七つの銃(旧型のスミス&ウェッソン 回転弾倉付き7連発)を購入している。

今回のドラマでわざわざ銃の場面を大きく取り上げているのは、その銃を後に龍馬に贈る場面を設定しているからと思われるが、そのために、ドラマの銃の種類は、新型のスミス&ウェッソンⅡ型アーミー 回転弾倉付き6連発を使っている。
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ところで、
龍馬は、慶応2年(1866)1月23日の寺田屋遭難で三吉慎蔵と一緒に幕吏と戦うときに刀を抜かずに、晋作から送られた短銃だけを使用する。
2月6日付けの桂小五郎宛て書簡で、「彼高杉より被送候ピストールを以て打払、一人を打たをし候」とあり、晋作から贈られた銃に間違いはない。
そしてこの時使用した銃の種類は、龍馬の慶応2年末に家族にあてた書簡によって、新型のS&WⅡ型アーミー 6連発銃であることも間違いはない。
おそらく寺田屋遭難時の場面で、龍馬が使用した短銃を今回の上海で購入した短銃とする筋書きのため、今回のドラマでこの新型銃を出したのかと思われる。

上海で購入した短銃を使用したとの説明は、たとえば高知県立龍馬記念館でも、そのHPに、
龍馬が愛用したといわれるピストルとして、
「スミス&ウェッソンⅡ型アーミー 32口径 回転弾倉付き6連発
高杉晋作が上海で購入。慶応2年1月、下関から薩長同盟締結に向かう龍馬に贈った。寺田屋事件の際このピストルで応戦するが、手に刀傷を受けピストルも紛失する。」
とし、晋作が上海で購入したのは新型6連発銃としている。

ところで、
晋作が上海で購入した2丁の銃のうち、アメリカ人の店で購入した7連発銃は寺田屋で使用された銃で無いのは明確で、残りのオランダ商会で購入した銃がその候補に挙がってくる。
しかし、当時南北戦争が終わった直後とはいえ、新型のS&WⅡ型アーミーは供給が追い付かないほどの予約数を抱えていたという。
アメリカ人の店でも旧型しか入手できないのに、新型の銃がオランダ商会で入手できたとは考えにくい。
その意味で、龍馬に贈られた銃は、上海で購入した銃ではなく、晋作が別途入手した銃の可能性が高いと思っている。

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