妙教寺による東軍戦死者の回向

京都妙教寺では代々御住職が毎年2月4日に、鳥羽伏見の戦いの激戦地である千両松(八番楳木)と愛宕茶屋堤防とで慰霊を行い、本堂で法要を営んで来られた。
東京からの新選組関係者9名と京都会津会6名とで参列してきた。

妙教寺近辺の古地図 上が北
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淀は、京都と大阪の間にあり、桂川と宇治川(淀川)が合流する戦略的に重要な場所だった。
宇治川(淀川)に架かるのが淀小橋。川は右から左(東から西)へ流れる。伏見から淀川を下ってくると、この淀小橋を渡り、淀城、大坂方面に通じる。
淀川右岸に松らしきものが生えている辺りが、東軍西軍の激戦地となった千両松のあった場所。

また、鳥羽から桂川沿いに鳥羽街道を下ると、同じく、淀小橋に至る。
絵図の上端の桂川が大きく曲がる手前が、愛宕茶屋があった辺りで、激戦地であった。

妙教寺は、この淀小橋と、鳥羽街道が大きく曲がる場所との間にある。

淀池上町からみた淀川と淀小橋、川向こうに納所町の人家が見える
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納所町側に建つ石碑
元淀川があった辺りはすべて埋め立てられている。
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千両松
淀川堤にあり、東軍西軍の激戦地であった。
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千両松のあった八番楳木に建つ「戊辰役東軍戦死者埋骨地」
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脇には競馬関係者が建てた碑があり、
そこには「慶応四年戊辰正月 伏見鳥羽の戦に敗れここ淀堤千両松に布陣し薩摩長州の西軍と激戦を交し、悲命に斃れた会津桑名の藩士及び新選組並びに京都所司代見廻組の隊士の霊に捧ぐ」とある。
この埋骨地碑の前で、妙教寺住職が代々毎年2月4日に法要を営まれてきた。

今年は参列者が多く、京都会津会から6名、遠路東京から新選組関係者9名が参列された。
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ついで、愛宕茶屋の「戊辰役東軍戦死者埋骨地」に向かう。
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慶応4年(1868)1月5日東軍と西軍との激戦の地。
鳥羽街道の愛宕茶屋があった場所に石碑が建てられた。ここには、35名の東軍戦死者が埋葬されている。
この埋骨地碑の前でも、妙教寺住職が代々毎年2月4日に法要を営まれてきた。
愛宕茶屋南の堤防上にあった「戊辰役戦場址」と書かれた石標は横大路富ノ森の納所会館に移されている。

最後に、妙教寺に向かう。昨年の10月の東軍慰霊祭以来なので、4か月ぶりになる。
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境内に建つ「戊辰之役東軍戦死者之碑」
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蝋梅がきれいに咲き始めていた。
石碑は、子爵榎本武揚書で、明治40年に京都十七日会により建立された。
側面に、「戦死者埋骨地三所一在下鳥羽村悲願寺墓地一納所村愛宕茶屋堤防-八番楳木」とある。

本堂でも厳かに法要が営まれた。
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本日の予定がすべて滞りなく終了した後、ご住職により、被弾の跡と墓地を案内いただいた。
本堂外側の被弾の跡 ( ガラス板がはめられている)
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妙教寺の南側からの砲撃なので、
御住職の話では、淀小橋から鳥羽伏見街道上の薩長軍に向けて会津藩白井五郎太夫隊が撃った大砲の着弾と思われる。

本堂の内側の被弾の跡 
弾は柱を貫通したが、中心ではなく、若干横に逸れている。
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最後は、勢いが弱くなり、板塀(白くなっている箇所)に当たり、砲弾はそこで止まった。
不発弾のため被害は最小限に抑えられた。
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その時の砲弾。左はレプリカ
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妙教寺の本堂背後に墓地があるが、
中には、薩長軍の砲弾が当たった跡が残る墓石もある。
砲弾跡は、墓石の北側にあるので、鳥羽伏見街道から淀小橋方面に放ったことから、薩長軍の砲弾と知れる。
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墓地には、留守を預かっていた城に数人の幕府軍を入場させた責任を取り自刃した淀藩家老・田邊権太夫の墓もある。側面に、慶応戊辰四年正月六日と刻まれている。
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本日は真冬ではあるが割合暖かく、外で慰霊を行うには気持ちの良い日でした。
ご住職、参列された方々と、また来年お会いしましょうと言って、お別れしました。
初めて参加しましたが、新しい発見もあり、喜んでいます。


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