あこがれ航海9日目 2011/07/10(日) 下船

航海の最終日。規則正しい健康的な、非日常の生活ともこれでお別れ。
また明日から現実的な日常生活に戻る。
悔いの残らないようにしっかりデッキ・船内の掃除をする。
9日間お世話になった方々ともお別れする。
またあこがれでお会いしましょう。ごきげんよー

天候晴れ

0445 起床
快晴の中、関空北側の沖合から奈良方面に、久し振りに日の出を拝む。
澄んだ空気を吸い清々しい一日の始まり。
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0615 起床時間
0630 タンツー(デッキ磨き)
今航海最後のデッキ磨き。磨く場所はこれまでも殆どがバウ(船首)の一部分であったが、今回も同じバウ。これが最後のデッキ磨きと思うと皆、随分と力が入っていたようだ。
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0730 朝食
0900 ブリーフィング
関空沖から大阪南港までは約13マイルの機走での航海。
絞帆は昨日完了しているため本日は帆に関わる作業は一切ない。
   
清水消費量は、昨日5.4t、トータル33.3t、残量は14t。
平均すると8日で4.16/日。予定消費量が5tなのでかなり優秀と云うべきか。
しかし全員で30名という人数からすると、消費量はかなり多いような気もする。
ただ土佐清水で、ホースの長さが足らないためか口径が合わないためか、清水の補給ができなかったことを考えると、残量14tは皆で節水した結果ともいえる。

エンジンルーム見学
機関室はぜひ見たいと思っていた。石炭を燃やし蒸気で動く咸臨丸の機関室とはもちろん全く異なるが、小生には船の中ではなにか郷愁を誘う場所。
エンジンは、馬力こそ違え、海王丸と同じくヤンマー製であった。
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機関室での作業は1時間ごとの見廻りだけで、機械操作は全て艦橋で行うとのこと。
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専科講習
訓練生は、①世界一周の話、②トップオブザマスト、③航海術、④昼食作り、の中から関心のある科目を自由に選び、履修することになった。
小生は①帆船での世界一周に話を選択した。
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あこがれのような小さな船が、世界一周をどのようにしたのか、食糧・清水などの生活物資の消費と調達・補充はどうしたのか、荒天時の体験は、などなど是非聞きたいと思っていた。
世界一周に参加した一等航海士からビデオを観ながら説明を聞くことができた。
長い航海の間、訓練生を含めた乗組員はどうしていたのか不思議だったが、世界一周の区間を区切って、たとえば最初の訓練生は東京~ハワイまで、クルーも何回か入れ代わりながらの航海だった。
清水は、今航海では稼働させていなかったが、機関室に造水器が設置されており海水から清水を作っていたし、食糧は寄港地できちんと新鮮な物資を調達していた。
ただ、トイレットペーパーが切れて困ったらしい。無くなったあとはどう処理したのかは聞き忘れた。
ま、江戸時代方式だったのだろう。     

世界一周のデータは以下の通り。
・航行距離:28,840マイル、 期間:9ヶ月間
・食糧:米940t、肉1,160k、卵490k(8,280個)、麺;940k、魚980k、野菜:1,800k 
・造水:2t/日

②トップオブザマスト
あこがれのマスト最上位は甲板から30mの高さがある。そのマストの頂上を征服しようという科目で、咸臨丸子孫の会の小林会長と郡家氏が挑んだ。
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③航海術
海図を前にしての講義なので、帆船として潮の干満のある狭い海峡を通過する場合とか、点在している島の間を抜ける場合の注意事項やテクニックなどではないかと想像するが、残念ながら内容がどんなものか確認できていない。
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④食事当番
航海中は、原則として朝昼晩の食事を、3つの班が順番に担当する。
当番の班の一人がギャレー(厨房)で食事作成の手伝いをする。食事後は、当番の班は全員で、食器洗いと食堂として使用したメスルーム(食堂兼講義室)のテーブル拭きなど掃除を行う。
今回は個人が希望してなので単に食事作成のみ。
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1130 昼食
1300 メッセージセイル作成
あこがれでは、「メッセージセイルプロジェクト」と名づけ、東日本大震災の被災地の方を応援している。
震災後から6月までに開催した船内一般公開の参加者に、応援メッセージを書いてもらい、その布をつなぎ合わせて1枚のセイル(帆)を作成することにしている。
今回の航海した訓練生も班ごとに応援メッセージを書き、大きな帆に仕立てる計画に参加する。
各班、思い思いのメッセージを布に書きつづった。
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ウルトラスペシャルハッピーアワー
下船を前に、今までの掃除と違って、より念入りに隅や隠れた箇所などを掃除した。
あこがれもさぞやハッピーと思う。

振り返り時間
各班ごとに、班のリーダーであるボランティアスタッフを交え、今回の航海で感じた、反省点・改良点を話し合う。
あこがれでは今後、訓練航海に活かすことになる。
大阪入港時に登檣礼でもって入港しようとの話が出た。練習する時間がないとのことで実現しなかったが、練習時間はさしていらないのではないか思っている。     
この事だけが心残りだった。

1530 着岸(大阪南港)  下船式
無事、四国一周の旅を終え、今航海プログラムの終了証書をいただいた。
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1600 下船

最後になりましたが、今回一緒に航海した14人の訓練生の方々と、ボランティアスタッフの方々を紹介します。
WOはワッチオフィサーで、各班訓練生のリーダーです。
本来は航海初日に紹介すべきですが、省略しました。お許しください。
あこがれでは皆、航海初日に付けたニックネームで呼び合うことになっています。
①<カペラ班> シュン(さいたま市)、テツ(枚方市)、ケンさん(枚方市)、バタやん(米沢市)、タダオ(泉南市)、WOまっつん(枚方市)
②<スピカ班> ヨシカワ(大阪市)、テラ(横浜市)、お茶目(川西市)、キッカー(神戸市)、WOナベ(箕面市)
③<リゲル班> けん(東京都練馬区)、タキじー(守口市)、タキ(松原市)、クニさん(神奈川県三浦市)、リョージ(宝塚市)、WOカワさん(大和郡山市)
④<ボランティアスタッフ> しげっち(大阪市)、うっちい(呉市)、クンチョ(富田林市)

船長始めクルー、ボランティアスタッフの皆様には、8泊9日の航海中、大変お世話になりました。
また訓練生の皆様とは規則正しい非日常の生活をご一緒でき、楽しく有意義な日々を送らせていただきました。
有難うございます。  

最後に、今回の航海でお世話になったボースンズ・メイト、インストラクチャーの「やえ」さんの感想をあこがれのHPより引用し、
やえさんに敬意を表して終わります。
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◎やえ
8泊9日四国一周航海。
終わってみれば、本当に早かったです。。。
平均年齢62.2歳のこの航海、はじめはどうなることやら不安でいっぱいでしたが、 皆さんの意欲がいつも満タンでしたので、私も皆さんに負けないようにプログラムを組みました。
結果、セイルをルーズして展帆→帆走→当直→畳帆→タイザガスケットまで、トレーニー中心に行うことができました。
そしてなにより、皆さんがワッチはもちろんのこと、一緒に航海している誰とでも仲間として一つになっている事がうれしかったです。
四国を一周している間に梅雨も明けて、カラッとした本日の入港。
気持ちも晴々して気持ちいいです。

おかげさまで無事帆走もしながら四国一周、途中「本島」と「足摺」にも上陸することができました。

今回乗船いただいたトレーニーの方、本島まで特別講師として乗船いただいたマス先生、ボランティアスタッフ、上陸や航海中の為にお力を頂いた方、、、
私にとってもとても印象深い航海となりました。
本当にありがとうございました。

また、皆様と「あこがれ」のデッキでお会いできる日を楽しみにしています。

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この記事へのコメント

テツ(枚方市) 
2015年01月18日 11:13
あこがれ四国一周クルージング拝見させていただきました! あこがれも名前が変わりホームページも無くなり寂しく思っていたところ貴兄のブログを見つけ懐かしく有り難く読ませて貰いました♪ 有り難うございました。
リョージ
2015年01月19日 12:07
テツさん、お久しぶりです。
訪問有難うございます。
「あこがれ」の行く末がどうなるか気がかりでしたが、「みらいへ」と名を変え元気に航海しているようです。
昨年8月末に、神戸海軍操練所開所150年記念のイベントで、「みらいへ」で神戸港沖を航海しました。八重さんも元気でした。また、海の上でお会いしたいものです。

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