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zoom RSS 寺田屋からの逃走ルート5 薩摩藩伏見屋敷

<<   作成日時 : 2017/08/03 11:51  

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京博にて、「大政奉還150年記念 鳥羽伏見の戦い」展を拝見してきた。
僕にとっては重要な史料が多いが、目的は、
@幕末の伏見の地図
A薩摩藩伏見屋敷の平面絵図
の確認

展示場に入るとすぐ後ろから、宮川禎一上席研究員が立命大の刀女子2名を案内してやって来るのに出会い、展示品の解説を拝聴する機会に恵まれた。

展示品の数は30弱で少ないが、このうち京都城南宮の所蔵品が12を占める。
ただ何故か、「薩摩藩伏見屋敷平面図」には城南宮所蔵と明記がない。

@伏見の地図は、
「瓦版 慶応四歳正月大火」 と、「戦跡実施調査記録」にみることができる。

「瓦版 慶応四歳正月大火」は、残念ながら紙面の大きさの限られた瓦版だけあって、やはり町や通りの描き方は大まかで、間違っているところも多い。おどろいたのは大手橋が描かれてもいる。

「戦跡実施調査記録」は、明治16年の調査記録だが、絵図はほぼ正しいようだ。
ただ伏見の戦いでの焼失範囲が一部おかしく、薩摩藩伏見屋敷が、「瓦版 慶応四歳正月大火」では赤く塗られ焼失しているのに、白いままで焼けていないように描かれていたりする。


A薩摩藩伏見屋敷の平面絵図は、
展示室の中央に置かれ、今回展示の目玉を表わしている。
絵図は、「伏見御屋鋪惣絵図」と書かれ、縦99センチ、横128.2センチの大きさで、「天明6(1786)年12月16日」 「薩州御作事奉行 黒岩庄右衛門 大工方 儀兵衛所持」と記され、担当した大工の図面で、建物の配置や間取りが詳細に描かれている。
画像
                            京都新聞より拝借

地図にはマス目が刻まれてあり、屋敷の規模は南北99m、東西64mで敷地面積は4973u(約1,500坪)と推定されるらしい。

中央に、島津の殿さま一族や家老など高級武士が使用する大きな建物群があり、夫々廊下でつながっている。その東側に中間用の建物、留守居役の建物や家臣の長屋が配されている。

絵図の下(東側)の濠川側から見ると、まず中央に下板橋があり、その両側に揚場(船着き場)、馬屋などが描かれている。
揚場の番所を通って西に進むと、正面に横に長い長屋が道を遮り、この長屋の両端に門がある。南端に表門、北端に裏門がある。この横に長い長屋には飛び飛びにトイレが四つみえる。

この裏門と繋がって北側に建物があり、「御仮屋守居所」とよばれ、部屋が6つほどある。もちろんトイレもひとつ付いている。
画像


この絵図は、天明6(1786)年の改築か新築時の工事用図面とみられ、鳥羽伏見の戦いで慶応4年(1868)に焼失するまで建て替えなどの記録がないため、幕末当時の屋敷と同じと思われる。

宮川禎一氏によると、「龍馬は揚場から裏門を通って運ばれ、屋敷の北東にある、管理者がいた御仮屋守居所の部屋の周辺に担ぎ込まれたのではないか。」、「当時、幕府側が龍馬が隠れてると断定し、引き渡せと迫ったが薩摩藩が拒否し、薩摩と幕府の亀裂が決定的になった事件の現場でもある」とのお話。

僕の関心事は、龍馬とお龍そして三吉慎蔵が七日間居た部屋なのだが、もちろんこれは史料がなく推測の域にはなる。

展示を拝見する前に、桐野作人氏から、
南北に長い長屋には、北から、北客屋、中客屋、南客屋が間に他の居室を挟んで飛び飛びに配置されており、そのどこかに龍馬夫妻と慎蔵がいたのではないかとのご教示をいただいていた。

実際に絵図を拝見すると、北客屋は中客屋、南客屋と比べて広く、それぞれトイレが隣室にある。
龍馬は一旦運び込まれたあと、客屋の広さから、北客屋は龍馬とお龍、中客屋辺りに三吉慎蔵がいたのではないかと勝手に推測している。

なお、8/2付京都伏見新聞によると、
「大工方 儀兵衛」は、江戸期には伏見で宮大工を営んでいた家筋での「茨木屋儀兵衛」のことで、末裔は山本家。江戸後期に材木商、両替商や質商など事業を拡大。代々、御香宮神社の氏子総代を務めるなど、月桂冠の大倉家と並ぶ伏見の名門家として知られる。淀・妙教寺の本堂なども建造していた。

参考:写真は京都新聞から拝借


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絵は三吉慎蔵と坂本龍馬です

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